丸に松皮菱
丸に松皮菱 新築のお祝いの贈り物! 年長者の方の誕生日等の記念品として 大好評頂いております。 注文を受けてから真新しいものを製作し 約一ヵ月後のお届けの受注販売であります。 松の木の皮のような図案と云う意味。 入り組んだ凹凸をなして木を覆う 松の樹皮の姿を図形的に解釈し、 その凹凸の一つ一つを抜き出したら確かに 「松皮菱」のすがたになるものですが、 真ん中の菱一番大きく、 上下・左右に対称を成す形のこの御紋が先か、 模様としての松皮菱が先かは謎であります。 三階菱の一つであります。 紋章の世界で、数式が決まっている御紋は多々ありますが、 この松皮菱も数式が定義されております。 ですから絵師は逆に大変でして、 この家紋のために総ての家紋のための 基準半径を変えなければならないと云うような事も議論したことがあります。 実を申し上げて私水心が最も苦手意識を抱く御紋が この松皮菱であります。 製作難易度は極端に高いのです(水心にとって)。 ある意味御先祖様の主君筋の家紋でありますので、 緊張するものでありますが、 平安時代から続く武家の家紋の歴史の重さを重んじる心で、 精度を心がけてお作りしております。